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『SAFE/セイフ』アクション俳優のジェイソン・ステイサム主演で2012年10月13日に公開されたハリウッド映画です。製作総指揮はケヴィン・スペイシー。ジェイソン・ステイサムは「トランスポータ」シリーズに「エクスペンダブルズ」シリーズと、スタントなしのド派手なアクションする俳優として、日本でも人気の俳優です。舞台はニューヨーク。主人公のルーク・ライトは元ニューヨーク市警の元特命刑事でした。キャッチフレーズは「この命、絶対に守りきる」。監督には「タイタンズを忘れない」や「アップタウン・ガールズ」でメガホンを取ったボアズ・イェーキンです。主人公のルーク・ライトがマフィアや悪徳警官から狙われた少女を守って、ニューヨークの街を疾走するノンストップアクションサスペンスです。

『SAFE/セイフ』あらすじ

冒頭のシーンは、地下鉄で投身自殺を図ろうとする男と、マフィアから心細い逃亡を続けている少女の姿からはじまります。

そのすぐ後から、1年前まで時間が戻り、2人がどのような経緯(投身自殺を図る男と、逃亡する少女)でそうなったのかについて描写されていきます。バイオレンスアクション映画なので、これからバイオレンスに満ち溢れたエピソードの羅列になっています。

ルーク・ライト(ジェイソン・ステイサム)はニューヨーク士警察刑事でしたが、警察をクビにされしまい、今ではマイナーな総合格闘技のファイターにまで落ちぶれてしまっています。そして、本来自分が負けなければいけないはずの八百長試合で、誤って相手をKOしてしまいました。もちろんルークが勝ってしまったことで大損害を被ってしまったロシアン・マフィアは、ルークに対して制裁を加えます。その制裁は、ルークの妻を惨殺することでした。

さらにルークは、ロシアン・マフィアの若頭に「今後、お前と親しくした人間は全て容赦なく殺す」とまで脅されてしまいます。生きる気力も失い、ホームレスとして生きていく羽目となってしまいます。

さらに追い打ちをかけるように、ルークはニューヨーク市警察時代の過去に、何か揉め事があったようで、たまたま再会した警官達から、一方的に殴る蹴るの暴行までも受けてしまいます。

一方、中国の南京で平穏に生活していたのは少女メイ(キャサリン・チャン)です。平穏に生活していたにもかかわらず、その驚異的な記憶力(一度覚えた数字をぜったいに忘れない)で、逆に学校から厄介払いされてしまったうえ、チャイニーズ・マフィアのボスのハン(ジェームズ・ホン)は、メイの驚異的な記憶力の才能を利用して、不正に儲けたお金や重要証拠の入っている秘密金庫の暗証番号を覚えさせるために、メイを自分の部下チャン・クワン(レジー・リー)の養子にして、まるで人さらい同然に拉致してアメリカへ移住させました。

年端も行かないまだ幼い少女でのメイに対しては、まるで見せしめともとれる虐待に脅し。それに殺人行為まで披露し悪行の限りをやりぬくチャイニーズ・マフィア達の所業は、ルーク・ライト絡みの暗いエピソードにまつわる鬱々なイメージを、さらに増やしていくのでした。

一方で、ロシアン・マフィアはチャイニーズ・マフィアの金庫強奪を企んでいました。そしてロシアン・マフィアは、少女のメイが金庫の暗証番号の鍵だと知ります。そして少女メイを拉致しようとしていました。またウルフ警部(ロバート・ジョン・バーク)たちは、チャイニーズ・マフィアとロシアン・マフィアを天秤にかけるのでした。そして、良い条件を出した側につこうと考えていたのでした。

そんな中で、メイは携帯電話を探知されてしまい、チャイニーズ・マフィアに捕まってしまいます。ルークはロシアン・マフィアのボスの息子を拉致して、その命と引き換えにして、彼らが狙っていた金庫の場所とその中身を聞き出します。

チャイニーズ・マフィアたちが経営する違法カジノの地下にある金庫には、現金3000万ドルが眠っているのでした。ルークはウルフたちを味方に引き込むことにします。そして、違法カジノ摘発という名目でカジノを襲撃します。そして金庫の中身を強奪すべく行動を開始します。

激しい銃撃戦の末、ついにルークは現金の強奪に成功します。そして強奪した現金その金でルークはメイを奪還するつもりでしたが、メイを巡るこの争奪戦と抗争の背景には、さらにはニューヨーク市長までをも巻き込んでいる、もっともっと深くて巨大な陰謀が隠されているのでした。やがてすべてをルークは知ることになります。トラメロ市長(クリス・サランドン)を影で操っていたのは、特命刑事のアレックス刑事(アンソン・マウント)でした。ルークはメイの安全を確保するために、命をかけて最後の一騎打ちの死闘に臨むのでした。

『SAFE/セイフ』見どころ

まずはやはりアクション。ジェイソン・ステイサムが演じる主人公のアクションとカーチェイスはやはり見逃せません。そして悪役には、チャイニーズとロシアンの2大マフィアと汚職警官達による三つの悪役構造にあります。

この3悪勢力ですが、メイが記憶している数字の暗号をどこよりも先に自分達の手中に収めたいので、主人公だけではなく他の2悪勢力に対して、積極的に攻撃を仕掛けてきます。

1つの勢力がルーク・ライト&メイを追っている時には、目先の2人(ルーク&メイ)だけではなく、他の2勢力ともバトル中であったり、攻撃を受けていたりしています。他とも争いが絶えないので、彼らは2人(ルーク&メイ)の捕獲に集中することができません。よって、結果として2人(ルーク&メイ)を取り逃がしてしまうという行為を何回か繰り返すことになります。

ルーク&メイの2人を追跡している2大マフィアの幹部達ですが、「分かっているな。もしだ。もし!メイが敵の手に落ちたとなったら、どうなるのか分かっているんだろうな?!」というような脅しを上の方から受けています。ニューヨーク警察の方では、警察だけではなく市長の意向もありかなりの利権が絡んできているので、とにかくメイの捕獲に血眼になって躍起になっている状態です。

ルーク・ライトVS悪1勢力 という戦いの図式であれば、さすがのルーク・ライトも勝てなかったと見て取れます。なぜなら、実際にルーク・ライトとメイが泊まった高級ホテルでは、チャイニーズマフィアが奇襲をかけてきました。

ルーク・ライトはすっかり油断していた最中だったので、チャイニーズマフィアとホテルの警備員そして、悪徳警察官達が攻撃を仕掛けたりしなければ、そのミッションはまさにコンプリートできたのではないでしょうか?!

そして、この3悪勢力がお互い仕掛け合いをしていく中で、ルーク・ライトがその間を泳ぐように、叩きのめしていきます。それはまさにルーク・ライトが圧倒的な暴力で、徹底的に潰していきます。そして3悪勢力は、ほとんど組織として機能できなくなるほどの壊滅状態にまで潰します。

アクションだけではなく、ルーク・ライトが悪3勢力の均衡と対立構造を利用しつつ、その中を立ち振る舞っていくのが映画の見所でもあります。

ルーク・ライトが獲得した情報を使って悪3勢力の1勢力と駆け引きをしたり、かつての仇でもある敵連中とでも平然と手を組みます。それはもちろん一時的で、利害関係が絡んでいるとはいえ身の振り方が見事です。手を結びながらもやはり、お互い相手のことを全く信用してないので「用が済んだら、おまえは殺す」といった手を結びつつも、裏切るチャンスを模索しながらの共闘も、心理作戦が含まれているので見どころの一つといえるでしょう。

いつもとちょっと違うステイサム

いつもスクリーンでタフガイを演じているステイサム。そんなタフガイ・ステイサムがこの映画では泣いています。ステイサムの泣く姿を見ることができるのは珍しいので、ファンならステイサムの泣く姿を見てほしいです。

正義の味方で、心は優しいタフガイのステイサム。そのステイサムが、弱者(メイ)を守り悪を徹底的にやっつける。そして、主役のジェイソン・ステイサムは、自分自身で行うアクションにこだわりを持っています。そのジェイソン・ステイサムの作品ですが、常に正義の味方の心優しいタフガイが悪をやっつける。という形のある意味、とても偉大でもあるワンパターン映画です。

そして、ステイサムファンも「ワンパターン」と分かっていながら、ステイサムのアクションシーンなどを理解しつつ楽しんでいます。おそらく演じているステイサム自身も楽しんでいるのでは?!と思えます。

『SAFE/セイフ』は映画の序盤に、いつもと違う(マッチョでタフガイ)姿のステイサムではないステイサムが見れます。仕事を失い妻を殺されて、マフィアから自分の人生をほとんど奪われてしまって、生きる望み生きる意味さえも見失い、廃人のようになったステイサムです。そのステイサムが、涙を浮かべて自殺未遂をしてしまうほどの弱気な姿をみせてしまいます。まさにトホホな姿のステイサム。こんな弱々しい姿をみせるステイサムは非常に珍しいです。

しかし、そこはやっぱりヒーロー映画です。中国系の少女メイが現れることによって、ステイサムとは縁もなにもない少女メイによって、弱々しく廃人状態になっていたステイサムが突如覚醒して、無敵になる!という展開になりますが、この突如の覚醒に、B級映画路線の安心感を覚えて何故だか見ている側もホッとします。

八百長試合なのに間違って勝ってしまううっかり感に、金庫の番号や売上高を人間暗記マシーンとなっている少女に覚えさせるアナログな感じ(笑)と、つっこみどころが満載です。

そして、3悪の、ロシアン・マフィア、チャイニーズ・マフィア、悪徳警官にプラスして、NY市長までも相手に闘うステイサムは「敵が多すぎでは?!」といった状態です。

アクション映画に付き物なのは、やはりセクシー美女ですがこの映画はセクシー美女なしという硬派な展開になっています。

そして事件の鍵を握る元同僚アレックスとのラストシーン、まさに映画のクライマックスシーンであえて“はずしっぷり”があるので、ステイサム映画はいろいろありますが、そのいろいろある映画の中で、今までの映画とは違う。違う!!と違うステイサムの味わいを出そうとしているのが特徴でもあります。そうはいっても、悪は滅びる。ステイサムがやっつけるという路線なので、見えていて安心できるステイサム映画には間違いありません。

『SAFE/セイフ』キャスト

  • ルーク・ライト・・・ ジェイソン・ステイサム (日本語吹き替え:山路和弘)
  • メイ ・・・キャサリン・チャン(日本語吹き替え: 寿美菜子)
  • ウルフ警部 ・・・ロバート・ジョン・バーク (日本語吹き替え:岩崎ひろし)
  • ハン・ジャオ ・・・ジェームズ・ホン (原語流用)
  • アレックス・ローゼン・・・ アンソン・マウント(日本語吹き替え: 佐々木啓夫)
  • トラメロ市長 ・・・クリス・サランドン (日本語吹き替え:黒澤剛史)
  • エミール・ドチェスキー ・・・サンドール・テクシー(日本語吹き替え: 楠見尚己)
  • バシリー・ドチェスキー ・・・ジョセフ・シコラ (日本語吹き替え:北村謙次)
  • チャン・クワン ・・・レジー・リー (日本語吹き替え:松本忍)

『SAFE/セイフ』製作

  • 監督・・・ボアズ・イェーキン
  • 脚本・・・ボアズ・イェーキン
  • 製作・・・ローレンス・ベンダー、 デイナ・ブルネッティ
  • 製作総指揮・・・ケヴィン・スペイシー、 スティーヴ・チャスマン、 スチュアート・フォード、 ブライアン・カヴァノー=ジョーンズ、 ディーパック・ナヤール
  • 共同製作・・・ジョセフ・N・ゾルフォ
  • 音楽・・・マーク・マザーズボー
  • 音楽監修・・・リズ・ギャラハー
  • 衣裳デザイン・・・アン・ロス
  • プロダクション・・・ジョセフ・ネメック三世
  • 撮影監督・・・シュテファン・チャプスキー
  • 編集・・・フレデリック・トラヴァル
  • 公開日・・・米国:2012年4月27日 日本:2012年10月13日