チャイニーズ・マフィア

映画ではなく、現実の社会生活の中で暗躍するチャイニーズマフィアがいます。日本では怒羅権(ドラゴン)という名称で呼ばれているチャイニーズマフィアです。

怒羅権

設置場所は東京都江戸川区葛飾です。1998年に結成された怒羅権は、中国残留孤児の2世と3世が人員の中核を占める暴走族です。成人した構成員たちは東北系チャイニーズマフィア(東北幇)と連携して裏社会にも進出しています。

「怒羅権」という名前の由来は“日本人に対する怒り、団結、権利”を意味しています。中国残留孤児帰国者の一時入所施設「常盤寮」があった東京都江戸川区葛西で1988年に結成されました。

設立当初の構成員たちの言葉によると、中国残留孤児帰国者たちは日本に帰国したものの、日本語が不自由なため授業に付いてゆくことが困難になりました。また、学校で差別やイジメを受けていました。そして自分達自身が日本人なのか中国人なのか分からなくなってしまい、同じような境遇にあった中国残留孤児の2、3世で自然と集合化していきました。

関東連合と並んで、暴力団対策法の適用外にあたる不良集団、いわゆる“半グレ”の顕著な例と言われています。警察庁の把握によると首都圏の各地に複数のグループが存在しています。そして、その総勢は数百名とも言われています。

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怒羅権の勢力

東京都江東区、江戸川区を縄張りとしています。名前は、葛西怒羅権、深川怒羅権、府中怒羅権、王子華魂、赤羽華龍のようにいくつかのグループに分かれています。1990年代に凶悪な事件を起こしたこともあり、1990年代以降の関東では最大の暴走族と言われています。このうち葛西怒羅権は2006年に一度解散しましたが、2008年に16代目の構成員から指示を受けて、少年17人で17代目が再結成しました。その後も事件を起こすなどしています。東京都区部を拠点としていますが、多摩地域にも進出しています。そのほか東京の別地域や横浜、大阪、福井、福岡にもグループが存在しています。東京都内でクラブの実権を握っています。そしてクラブでイベントを開くギャル界やサークル界への影響力を確立していて、久田将義(2013年)によると、東京渋谷の闇社会における影響力には関東連合のそれを凌ぐものがあるともいわれています。

怒羅権の組織

暴走族グループは成人となるとマフィア的性格を帯びてきて、東北グループ(東北幇)を形成していきます。通称「大偉(ター・ウェイ)」と「小偉(シアオ・ウェイ)」と呼ばれる兄弟関係を中心にいくつかのグループに分かれています。大偉グループ(約200人)や金山(キンザン)グループ(約130人)などがあります。構成員は日本国籍や一般永住者になっているので、犯罪により検挙されても日本国外への退去命令や強制送還などの処分とはならない場合がほとんどです。

怒羅権の活動

構成員は包丁、ナイフ、鈍器で武装しています。敵対する暴走族への襲撃や恫喝を繰り返すなどをしていて、関東一円で日本人の非行少年グループを圧倒しました。それだけではなく、警察(交番、パトカー)を襲撃する事件も繰り返してしています。脱退しようとした構成員や暴力団員、通行中の一般市民を殺害する事件なども起こしていて、1999年6月に発生した殺人事件でメンバー1人が全国公開指名手配されています。

中国人の経営する店に対する「みかじめ料」の徴収、パチンコの裏ロム、ハイウェイカードやクレジットカードの偽造、振り込め詐欺、偽装結婚や不法就労、覚せい剤の密売、窃盗(自動販売機、車上狙い、貴金属)などの犯罪行為を行っています。

日中貿易など合法的なビジネスにも手を伸ばそうとしています。大偉も現在は中国で合法的なビジネスをしています。合法的な商売であっても客の取り合いなどで暴力を行使するという事例が確認されたことがあります。

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怒羅権と他勢力との関係

歌舞伎町で新興の福建グループ(三弟グループ)が上海グループと抗争し共倒れになると、東北グループが勢力を拡大していきました。住吉会と対立して、2002年には射殺事件を起こしますが、それから後に和解して協力関係を築いています。ある中堅幹部は2009年に受けたインタビューでは、山口組、住吉会、稲川会、および工藤会などの暴力団組織の関係者らとの自身の繋がりを示唆しています。現在関東連合とは友好関係にあります。